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AQFPによる極低温におけるマルチ量子ビットシステム制御

N. Yoshikawa, “Superconducting digital electronics for controlling quantum computing systems,” IEICE Transactions on Electronics 102, 217–223 (2019).

Quantum Computing

量子コンピュータは、0と1の重ね合わせ状態を表現可能な量子ビットを用いて、超並列計算を行う新たな計算機として近年注目されています。量子コンピュータはこの超並列計算により、一例を上げると特に暗号、検索、最適化、創薬のような領域で、従来のコンピュータをはるかに凌駕する計算速度を有すると考えられています。 

 

量子コンピュータに用いられる量子ビットの候補は複数あり、計算方式も従来のコンピュータのように汎用計算が可能な「ゲート方式」と組み合わせ最適化問題に特化した「アニーリング方式」が存在します。我々はその中でも、超伝導パラメトロンを量子ビットとして用いる量子アニーリングマシンの実現に向けて研究を行っています。 

 

超伝導量子ビットを用いた量子コンピュータ実現に向けた課題の一つは、量子ビットが動作する極低温環境と室温環境間の配線数が膨大となることです。そこで我々は、極低温で超高速動作が可能であるSFQ回路、そして量子コンピュータのコントローラーとしての超高感度性を持ち、超低消費エネルギーで動作することから量子ビットと同じ極低温環境下に配置可能なAQFP回路を用いて、配線数の削減を目指しています。 

©2023 by Yoshikawa Laboratory

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